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農福連携・障がい者さんと働くということ

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平成27年9月3日 更新

先日、ようやくスイートコーンの収穫が終わりました。

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夏場は午後1時くらいから、森町の障がい者自立支援施設
「道南福祉ねっと」の入所者さん、職員さんたちが施設外就労実習の一環で、
農作業を手伝いに来てくれていました。

去年秋から来てくれていた入所者の中でも、とりわけ一生懸命な青年が、
『白瀬さんに来ると元気になる。毎日実習に行きたい』と、職員さんに掛け合ってくれたため、
数日おきだった農業実習が、今年からは毎日となりました。

大量に飲んでいたうつ病関連の薬も今はほとんど飲まずに済み、
病院にかかることも滅多になくなり、

お医者さんもびっくりするほど早い改善だったらしく、
もう社会復帰してもよいだろうという診断が出、家族でよろこんでいます。

新しく連れてきたメンバーの男の子に気遣いしつつ、
『白瀬さんにくると代謝が良くなる。ここに来たらよくなったんだ』と
話しかけている彼の様子に、農園のお母さんも大喜び。

初めて来た去年は、だれとも目も合わせられず、一言も話してくれなかった彼が
すっかり良くなって、次の子を元気にしようとお世話してあげてる。
仕事には一切手を抜かず、息を切らしながら全力で作業してくれる。

うつ病に罹る人は、まじめで一生懸命な人が多く、
自分が苦しんだぶん人の痛みがわかり、人に良くしてあげたいという気持ち、

いままでの分を取り返すためにがんばろうという真摯さがあって、
周りのひとにも、それがよく伝わってきて感動します。



農業実習は、基本はメンバーが日替わりで、手の掛かる自然農法の
豆の草刈などをしてくれるのですが、コーンの出荷の日には、
この青年をはじめ入所者さんの中でも精鋭がそろいます。

スイートコーンの収穫から出荷までの流れは、
①早朝に、みんなでもぎ取り。②表面のふき取りと虫チェック、軸のカット作業。
③M、L、2Lの3サイズ別の箱詰め。

L5kgは15本入り、2L5kgは13本入り、2L10kgは22本入りで、
箱やらスタンプやら詰め方などが違うので、障がい者さんの中でも、
記憶などに障がいを持つ人には難しいことがあります。

Nさんは、いつも懐っこい笑顔の明るいおじさんです。
日常生活は普通に出来ていても、事故で頭部を損傷して記憶障がいがあるので、
新しいことが覚えにくく、コーンの数を数えたり詰めるのが少し苦手のようす。
時々2LとLの、どちらの作業をしているのかわからなくなったりします。

見た目も、話していてもごく普通の愛すべきおじさんなので、
去年草刈を手伝ってくれた際に、私が可愛がっていたデルフィニウムの株を
引っこ抜かれたり、夏にハーブ畑を丸刈りにされたときはちょっと怒ってしまいましたが、
今年は、こんな話を聞きました。

Nさんの会社のトラックが登山口に停まっているのをみた登山帰りの家族が、
入山時にも同じ位置にあったのを覚えていて、

『こんな暗くなるまで作業なんておかしい。絶対に事故に遭ってるから探せ!』
見つけたときは沢に転落していて、頭部が割れて脳が出、大変凄惨な現場だったとのことです。

長期間意識不明で、「いま生きてることが奇跡だ」と医師に言われた人が、
元気に生きて働いてくれている。

コーンの数なんか、多少違ってもまぁいいか。
人間的に、みんなNさんのことが好きなんだもの。

よく生きててくれたなぁ。ありがとうNさん。人間の体って、すごいなあ。
縁があって、きてくれたんだから、感謝だなあ。

登山帰りで疲れていたにも関わらず、みんなで探してくれた家族の皆さんにも、
本当にありがとうと言いたいです。



大勢の障がい者さんが、毎日草刈などに来てくれるのをみた近所の農家さんが、
『バイトが集まらないから、大勢いるなら何人か貸してくれないか』と母に交渉にきた様子。
田舎では、農業のアルバイト確保が難しいのです。

農福連携の一環で、障がい者さんの受け入れが可能ならと伝えると、
断られてしまったとのこと。

障がい者の就労は、やっぱり難しいのかな…。

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