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農業と福祉① 自然農法はセラピーになりうるか

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平成26年9月3日更新

道南地域の福祉センターの入所者さん、職員さんたちが、
自立支援の一環として週3日、1日4時間の農業支援に来てくれるようになり、
しばらくたちました。

うつや心身の不調が原因で就業や生活が難しくなり、こういった施設に入所する方が、
近年はとても多く、『障がい者』とされる方が、
全国では70万人、札幌市では9500人もいるのだそうです。

こうした障がい者を支援するB型事業所と、後継者や働き手の確保が進まない地域での
農業との一体となった取り組みは、全国的にも増えているようです。

7月の読売新聞にも、栃木のこころみ学園の依頼でできた、
岩見沢のワイナリーの記事が載っていて、
素敵な取り組みだな、とひとごとのように思っていた矢先の受け入れ依頼。

農園にとってもタイムリーで勉強になる、とてもよい機会でした。

もともと、まじめな方がまじめに生活していた人がこうした症状になり、
『障がい者』と呼ばれるのがいやなのだと、
福祉センターを紹介してくれた自然農法研修生の松田君が言いました。

研修生とはいうものの、大学で農業や福祉、B型事業などの専門分野を学んできた、
うちにとってはむしろアドバイザーで、

卒業後すぐに親戚の農家さんの跡継ぎとなり、障がい者の地位向上のため
支援施設を自らまわって、理解を得るため奔走した志の高い若手農家さんで、
この春から月1回くらいの割合で研修にきているのです。

①農業実習で適度な肉体労働をすると、
入所者さんたちは疲れて良く眠れるので睡眠薬を使わなくてよくなる。

②自然の畑でとれた、おいしくてカラダに良いものを食べさせてあげたい。

③職場の人間関係等で傷ついたことが原因で社会復帰しにくい人たちの、
人間関係のトレーニング。

入所者さんには、実習により、これだけのメリットがあるのだそう。

初回は、かぼちゃ収穫でした。
炎天下、2kg前後の重たいカボチャをはさみで切って収穫し、
キャッチボールで大型コンテナに積み込みます。

『ラグビーみたいで楽しい!!』

ふだんトマト専門の松田君はとても楽しそうだけど、
結構な重労働なのですよ。

次。
倉庫に運び込んで、機械で磨きつつ、じゅうたんを敷いた床に並べます。 
入所者さんたちの顔つきが、初日にして変わってきました。
『あの子のあんな笑顔、初めて見ました』

施設の職員さんや松田君も驚くほど、変化は早く出てきました。
仮面のように無表情だった子が、農園に来て初めて笑ったそうです。

地域で大発生した毛虫の影響で入所者のみなさんの体に発疹が出来、
開始数回でセンターのトップから様子見と農業実習中止の通達が出た際は、

皆さんが「また行きたい」と言ってくださり、
上の人に自分たちで掛け合ってくれたので、無事、再開したんだそうです。

任された作業をこなしているうちに、自信や責任感が戻ってくるのか、
「はじめは会っても言葉を発しなかった男子が、挨拶してくれた」
「みんなが嫌がる大変な作業も率先してやってくれた」

「最近は話の輪の中に、自分から入って来られるようになった」
ちいさいけど確実な変化が発見できる。そして、みんな楽しそうです。

「先約をキャンセルして手伝いにきました」と言ってくれる人も(笑)
熱心でまじめな、もともと能力ある方々なのですから、
こちらとしても、ありがたい限りなのです。

・・・やっぱり、自然と土には、人を癒す力があるんだねぇ。

うつやその他の精神的な症状を持っている人や、
化学物質過敏症などの人は、例外なく、肩こりがひどくて、
脳の血流も少なく、それでいてサーモグラフィーを見ると前頭部や顔の熱が高いです。

でも、肉体労働で新陳代謝がよくなって、
汗をかくと症状が楽になるのが早いのも共通点のようです。

病院勤務の時、人間や食べものの固有の※1放射能を映像化して
撮影するキルリアン測定をしたことがあるけど、

健康な人間や自然農法の食べものからは、バランスのよい太陽の炎みたいな
ものが発散されるのが映るのに、

病人や農薬を多く使った食べ物のは、何故かところどころ消えかけたり、
いびつになるのを思い出しました。

作物を育てる畑や土も、環境からも、そういうものが発散されていて、
健康になんらかの関係があるんじゃないかな・・・。

隣町の施設からも農業実習の申し込みをいただき、
試しに並行してきてもらったら、小さな農園が大混雑になりましたので、
(倉庫に座って作業できる場所がなくなっちゃったのです)

今年はひとつの施設と向き合って学ぶことにし、
隣町の施設さんには、来年の収穫期に来ていただくことにしました。

「障がい者」を「障がい者」のまま、労働力の一部として捉えた農園ではなく、
「健康を回復して社会に帰ってもらう」のが施設の皆さんとの共通の目的です。

※1  原発とは関係なく、生物がもともと保持している、ごく微量な放射能です。

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